本屋さんの闇
僕たち塾は、教材えらびにこだわります。
普段は、教材会社と直接やり取りをして、
そのテキストを塾のテキストとして生徒に渡すことが多いです。
入試問題を抜粋したりして、自分でテキストを作ることもあります。
そして、本屋さん変えるような市販教材もみて、研究したりします。
今日の朝は、その教材研究の一環として大きめの本屋さんに行ってきました。
そしたら、本屋さんに行って見てみると
ある本屋の闇に気づいてしまったのです。
闇というのは、大それた言い方ですが、
これは、今日僕が出向いた書店だけでなく、全国の学習参考書を販売している本屋さんでみられる共通点だと思います。
その闇とは、、、。
学力中間層向けのテキストが極端に少ないということです。
「発展編」「難関校対策」「ハイレベル」という謳い文句をした上位校を目指す子たち向けのテキストがずらーっと並びます。
それと同じぐらい「0からはじめる」「基礎の基礎」「誰でもわかりやすく」という表記をした勉強を得意としない人向けにテキストもたくさんある。
なぜ。。。
普通の公立中学校を見れば、
学力分布は、下の図のようになります。
学力が高い子が、一定数いて、
学力が極端に低い子も、一定数いて
その間に、大多数の中間層(黄色の部分)の子達がいる。
こんな分布になります。
一番、大きいマーケットであるはずの中間層向けのテキストがなぜ一番少ないのか。
これは、その場にいた一緒にいた先生とも話した、推測でしかありませんが
この中間層の子たちほど、塾に通うからです。
塾に通えば、市販のテキストを買うのは殆ど無いでしょう。
上位層と下位層には、塾には通わない割合が、中間層に比べれば低くなるという推測。
上位層の子で、本当に自分の力で勉強できる子は、自分で学習するのに適した市販のテキストで勉強できるでしょうし
下位層の子たち(もしくはその親)は、そういう「0からはじめる」「基礎の基礎」「誰でもわかりやすく」という言葉にに惹かれるでしょう。
だから、なんだということではありませんが、
そういう事実があることは、知っておいていいですね。