本当の強さとは何か。

高校受験を専門とする塾として、

生徒たちがどこの高校に進学するかということは、とても重要である。

それが塾の評価になるし、実績を見て塾を決める人もいる。

でも、僕が生徒たちと接していて、

この高校に行きなさいとか、

目指した方がいいということを話すことはない。

その子たちが、行きたいところに、その子たちの理想に近いところを目指せばいい。

難関校を目指してほしい、そんなことは望まない。

じゃあ、何を望むか。

僕は君たちに

本当の強さを身に着けてほしい。

では、本当の強さってなんだろう。

勉強ができること？喧嘩が強いこと？

違う。

迷わないことが、強さじゃない。

怖がらないことが、強さでもない。

泣かないことが,、強さじゃない。

本当の強さっていうのは、

どんなことがあっても前を見て、

一歩ずつでも前に進み続けることだ。

テストの点数が悪かったからって、逃げ道を探して言い訳してたり、

友達関係でうまくいかないことがあってへこたれてしまったり、

親や先生に注意されたり、怒られたりしたら、ふてくされてしまったり。

そういうのは本当の強さとは言えない。

人間だから、

うまくいかないこともあるし

失敗することだってある。

悩むこともあるし、

立ち止まりそうになる時もある。

それでも、

「どうにかしよう」

「なんとかしよう」って前を見て、

一歩でもいいから進もうと頑張れる人。

それが本当の強さではないだろうか。

僕はこの強さは、勉強で身に付けられると思ってる。

けど、勉強じゃなくてもいい。スポーツでもいいし、芸術でもいい。

自分の得意な分野で、その人としての強さを磨いて欲しいんだ。

つまりは、

ある分野の中で必死に目の前のことを一生懸命にやること。

それが強さを磨くということだ。

そして、

目の前のことを必死にやるから、

一生懸命やるから、

楽しくなるし感動できるんだよ。

勉強が楽しくないっていう人もいるが、

それはその人が中途半端だからだ。

ゲームの片手間に勉強する。それで勉強が楽しいわけがない。

中途半端はつまらない。

全力で、必死でやるから、楽しい。

それを、勉強で味わえると俺は信じてる。

勉強は、うまくいかないことの方が多い。

というか、

人生はうまくいかないことの方が多い。

いっぱい悩むこともたくさんある、ここから先。

それでも

挑戦するから、感動して、人生が楽しくなる。

それを忘れないでほしい。

そして、本当の強さをもった人間になってほしい。

それが、僕が君たちに望むことだよ。