文章が読めない子どもたち①
「文章が読めない」
この実態は、かなり深刻である。
これは、数学の文章題で見事に現れる。
数学の文章題を解かせれば、その子の読解力が見て取れるのだ。
数学の文章題は、
読んで式を立てる
→式を解く
→答えを書く
3ステップになっている。
学年・難易度に関わらず、この3ステップ。
そして、何より大事なのが
読んで式を立てるということ。
これが、文章題の肝なわけだ。
ここからは、僕の生徒を見ていての感覚だが、
中学生の10人に5人は、
文章を読み、その状況を把握し、式を立てることができないのではないか。
「誰が」「何を」「どうする」という状況把握が、まずできない。
文を飛ばし飛ばし読んでおり、ポイントを見つけられない。
何を求めればいいかというのが、ヒントなしには理解できない。
これが、かなり深刻なのだ。
式を立てる以前の問題であるのだが、
年々その割合は高くなっているように感じる。
当の本人、子どもたちは、文章(日本語)が読めていないなんて、自分では思いたくない。
だから、「数学(算数)ができない・苦手」という言葉に逃げるようになる。
こういう子たちの中には、基礎計算や公式などは頭に入っていて、テストでも点数が取れるが、文章題がさっぱりというケースがある。
逆に、、、。
他の教科は苦手なのに、数学だけ、得意というのも、こういう子たちの特徴なのかもしれない。(計算パターンを理解しているから、数学は得点できるけど、他の教科の文章が読めていないケース。)
この根本的な問題に、数学の先生は向き合わないといけないのだ。
残りの5割については、授業準備が終わったら、後述しよう。