人を頼っていい。それが人間らしさ。
その中の社長を退任するときの回想として、
こんなことが書かれていた
私たち日本人は自分のことは自分でやりなさい、人に迷惑をかけないようにしなさい、と言われて育つ。でも、そんなことは全部かなぐり捨てて生きることに固執し、悪あがきをし、いろんな人に支えられて踏ん張った夫のこの2年間は、迷惑をかけない生き方よりも人間としてはるかにしっくりくるように感じることがある。
人は常々、
子供に対しても大人に対してもこんな言葉をかける
「早く自立しなさい。」
「いつまで誰かに頼っているつもりだ。」
ときに叱責し、それを否定するようなことがある。
だが、
自立できないこと、誰かを頼ることが
いけないことなのだろうか。
もちろん、他力本願的な意味合いのときはもちろん良くない。
しかし、
それ自体が本当に【悪】なのだろうか。
一人では立ち向かえないとき、誰かの力を借りて前になる進み
誰かの激励で勇気をもらい
支えたほうが、困ったときは、以前支えられたが手を差し伸べ、助け合う。
それが本来の人間らしさなのではないか。
自分の一人の力で何かを成し遂げるということも、たしかに素晴らしい。
でも、誰かの力を借りて何かを成し遂げることも同じくらい、それ以上に素晴らしいことだ。
一人の力では限界がくる。
それを互いの弱点を補填しあえるような関係は
まさに人間らしい。
先生とはその人間らしさを象徴するような役割だ。
だから、僕はこの仕事が好きなのかもしれない。
困ったら助けを求めていい
誰かの力を借りて前に進んでもいい。
そういうことを、日々伝えていきたい。