命を懸ける経験
少し昔話をしよう。
小学生の時、何気なく一生懸命という言葉を使った。
漢字テストで満点を取れなかったときに、苦し紛れにした言い訳だった。
自分の父親は変わっているのかわからないが、
軽々しく「一生懸命という言葉を使った」ことに関して、
父親にひどく怒鳴られた記憶が鮮明に残っている。
命を懸けるという言葉を意味も考えないで軽々しくで使うなという説教だった。
時は経ち、自分は受験を乗り越え、
川越高校に合格することができた。
その報告を父親にすると、
「俺は一生懸命という言葉は嫌いだが、それでもお前は一生懸命頑張ってた」と言ってくれた。
男泣きをするほど、感動した。
あの受験がなければ今の自分はないし、自分を何より成長させてくれた経験だった。
命を懸けたと自分でも言える経験はきっと人を大きく成長させるものだ。
そんな経験をしてほしいと言う思いを胸に、今担当している受験生に授業をしている。
エイメイ生よ。熱くなれ。