未来を切り開くのは。
小柴昌俊氏さんの訃報が伝えられた。
ノーベル賞の小柴昌俊氏が死去 ニュートリノ天文学開く | 共同通信
僕が、小柴先生のことを知ったのは、梶田隆章さんの講演会に参加した時のことだった、
梶田先生が、東大の小柴先生の研究室で学んだことを、熱心に、そして興味深く語られていたのを思い出す。
ノーベル賞を取った師の背中を追い、自分もノーベル賞を受賞した、そのエピソードに感動したのだ。
科学とは、先人たちが、誰にも見たことのない世界を切り開くことによって、発展してきた。
ある人が切り開いた世界を、その次の世代の人が、さらに切り開いていく。
未来を切り開くのはいつの時代も、科学者だった。
そして、歴史として語り継がれる。
人類の文明はそうやって進歩してきたのだ。
小柴氏は、ニュートリノ天文学という新しい分野を切り開き、世界最先端の技術で、日本の素粒子研究の礎を築いた先駆者であった。
その功績は未来永劫に語り継がれる歴史となるだろう。間違いなく、日本を代表する科学者だ。
ご冥福をお祈りします。