子どもの結果に慌てふためく大人たち。
定期テスト結果が、返ってくる。
中学生にとっては、大一番の「結果」だ。
その結果を見て、慌てふためているのが、子どもより、大人ということがよくある。
大人とは、親はもちろん、先生もだ。
点数が悪くて突発的に怒る。
どうにか挽回しようと、子どもの気持ちを無視した勉強する仕組みづくり。(安易なゲームやスマホ没収なども、これに入るかな。)
などなど。
子どもより、その結果に焦っているのが周りの大人ということがよく見られるのだ。
特に、親は子どもの将来を案じ、その子のため思って行動する。
だから、忘れてしまいがちなのだと思う。
それは、
子ども自身の気持ちが1番大事、ということ。
結果を見れば、多かれ少なかれ、人の感情が動く。
良ければ嬉しく、悪ければ悲しい。一喜一憂。
その能動的に起こる気持ちを大事にしないといけないのだと思う。
そこに、大人の気持ちが介入する必要がないのではないか。
他者の気持ちが子どもたちの中に入ると、
怒られて、強いられた行動するようになる。
それは、受動的な気持ちだ。
そして、いずれ誰かの指示なしには動けない、言わなきゃやらない(できない)子どもになっていく。
でも、僕たちが目指すのは、
自発的に、自立して、勉強する姿勢を作ることだ。
だからこそ、繰り返すようだが、子どもの気持ちが大事になってくる。
そのために、周りの大人ができることは、
問いかけることだ。
「今回の結果はどうだった?」
「何が良かった?わかるかった?」
「次はどうしたい?」
「悪かったところは、どうすれば改善できる?」
とにかく、問いかけて、耳を澄ませよう。
その子の気持ちに。
良かったことは、大いに褒めてあげよう。
悪かったところは、冷静に指摘してあげよう。
平均点や周りとの差も、
感情抜きで端的に伝えてあげよう。
そして、また問いかけよう。
「これから、どうしたい?」
その上で、必要であればアドバイスをし、仕組みを作ってあげられるのなら、いい。
そういうことを考えさせる機会を作り、サポートするのが、塾の役割であるべきだ。
過去の行いでできた、今の結果より、今の行いを見つめ直し、未来の結果をより良くするために行動する。
それが教育だ、と僕は思う。